心を軽くする方法~鉄心blog

心理学で心を軽くする方法。心理学で心をひも解き、相手も自分も理解しあう事が出来る。【心理研究家】佐屋鉄心

コラム

機能不全家族とは?

機能不全家族という言葉があります。
育った家庭が一般的に考えて家族としての機能を果たせていない家族の事を言います。
機能不全家族で成長した場合、精神的・性格的に歪みが生じ、生き辛さを抱えやすいという問題が起こります。

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具体的に機能不全家族とは、
  1. 愛情が無い、又は希薄
  2. 育児放棄
  3. 親の不在(親の役割を果たす人の不在)
  4. 暴言、虐待、いじめが有る
  5. 過保護・過干渉
  6. 常軌からずれた仕来りやルールなどがある
等があります。
特に、虐待が有る家庭では、心に大きな傷となり大人になっても精神的な歪みになる事が多くあります。

家族というのは子供にとって見れば選ぶ事の出来ないものです。
また、家族というセーフティエリアであるものが、ストレスになってしまうという事は子供にとって辛い事です。
子供とは無償で安全を確保されるべき立場です。
それが行われない子供は、心理的に不安定になってしまいます。
いつもオドオドしたり、過剰に従順だったりと小さな力で自分を守ろうとするのですが、それが大人になってもそのまま残ってしまうと、自分で生きていかなければならなくなった時に障害となります。
機能不全家族で育った事は、今更変える事はできません。
ですが、今の自分を変える事はできますので、前向きに自分と向き合って欲しいと私は思います。

また、機能不全家族で育った事を本人が理解できていないというケースがよく見られます。
これは、機能不全家族であってもそれが普通と思って育っていると、自分の家庭が正しいという基準になってしまいます。
むしろ、うちとは違う家庭は以上だ!と思ってしまう事もあります。
もちろん、それが悪い事ではありません。
価値観といってしまえばそこまでのことです。
それぞれの家庭の事情があるので自分の家が基準となるのは致し方ないことです。
但し、自分の悩みが機能不全家族が原因だという事実を受け入れたくないが為の回避で、自分の家が基準になっている人は、他者との間に問題が起こるでしょう。
かたくなに自分が正しいという事を言うのは、今の自分の可能性を放棄してしまうようなものです。
様々な家庭があって、それぞれに良いところも悪い所もあるのだという事実を受け入れることが大切です。


問題に対しての反応傾向

皆さんは問題が起こったときにどのような反応をするでしょうか。
問題が起こったときの反応には3種類あります。

1、回避
2、攻撃
3、自己卑下

の3つです。
これらが合わさる場合もありますし、常に同じ反応を示す方もいます。
それぞれ、問題に対しての自己防衛反応ですが、間違った使い方をしてしまっては問題を悪化させる場合があるので注意が必要です。

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例えば、小さい頃に怒られた事はあるでしょうか?
おる人はその時の自分の反応を思い出してみてください。
回避の場合は、その場から逃げ出したり、問題がばれないようにする子供です。
攻撃の場合は、周りの人間や環境のせいにしたり、怒っているその人に対して攻撃的な子供です。
自己卑下の場合は、自分を責め落ち込んでしまう子供です。
また、それぞれが混じった反応の場合もあります。
このケースの時に正しい反応はその原因を考えなければありません。
もし、悪い事をしてないのに怒られているのならば、ちゃんと反論をしなければなりません。
逆に悪い事をしたのに何かのせいにするのは良くないことです。
その場その場であった反応が大切という事です。

また、いつも同じ反応をするという人もいます。
これは、クセのようなもので、そうするのが当たり前になっている方です。
これもその時に合った反応ではない場合は問題を悪化させます。
常に合った反応を考えるということが大切ではないでしょうか。


反応自体は問題ではありません。
自己防衛のために必要なことです。
一番の問題は、その場に合った反応が出来ているかです。
それを解決するためにも、状況把握・冷静な思考・結果予測が必要です。
この三つが出来ていれば、自ずとその時にあった反応をすることが出来ます。
皆さんも自分になにが足りないのかを考えてみる事もいいことではないでしょうか。 

相手の考え方が間違っていると思うこと

「その考えは間違っている」といいたくなる時ってありますよね。
でも、それは相手を否定していることであり、時には相手を傷つける事もあります。
本来は相手を傷つけたくないという思考がはたらいて、思っていても言わないという人も多いでしょう。
ですが、親密な関係の人にはどうしても言ってしまうという事もあると思います。
では、この事象を少し掘り下げて考えてみましょう。

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 相手の考えが間違っているという事は、自分の考えが正しいと思っているということです。
自分の考えが一般論で多数派の考えでそうなる場合もありますが、それもその人の中で正しいと思われている物です。
そして、相手に対して間違っていると感じ、それを相手に言うという事は、自分にとって何らかのデメリットがある場合です。
実質的なリスクがある場合もありますが、間接的に「相手の考えが自分とは違い、自分の考えが否定されているように感じる」というケースもあります。
この場合は、感情が傷つくというデメリットがあります。
それによって、相手の考えを正そうとしたり否定したりしてしまいます。
では、何故相手の考えが自分と違うと否定感を覚えてしまうのでしょうか。
否定感の根源には承認欲求が満たされず傷つく感情があります。
承認欲求は相手に認められ受け入れられたいと思うことです。
相手と考えが違うという事は承認欲求にそぐわないという事ですので、自分の考えが正しいという主張をして、認めさせようとします。 
本来、相手と違う事は否定をされている訳ではありません。
ですが、自尊心が低かったり、圧力的に言われた時は否定感を感じてしまいます。
その承認欲求を満たさない否定感で自分が傷つき、そのマイナスな感情を相手に返そうとします。
これが相手の考えが自分と違う時に起こる感情の流れです。

ここで大切なのは、「相手の考えが自分と違うというのは自分の考えを否定している訳ではない」ということに気が付く事です。
100人いれば100通りの考え方があります。
一般論的に多数派だとしても、誰にとっても正しい考えというものはありません。

それぞれがその人の中で正しい考え方です。 
誰もそれを否定する事はできません。
だから、そもそも相手と違うということで自分が傷つく必要はないんです。
「そういう考え方もあるんだなぁ」と受け取り、必要ならば自分の考えも伝えるというのが良い方法だと思います。
伝える時も、否定的に聞こえないように「自分はこういう考えなんだけど君のような考え方もあるんだなぁ」などのように押し付けにならないようにしましょう。
自分の考えを相手がどう感じ、どう変わるかは相手次第です。
自分の考えが自分にとって正しい考えで、相手にとっては違うのかもしれないという定義を忘れてはいけません。
それと自分の考えに自信と柔軟性を持つ事も大切です。
考え抜いて自分が納得できる理由があり、他の考え方に触れたときに変えていく事もできる考え方を身につけましょう。
考え抜けば自分の考えに自信がもてますし、柔軟性があればそれは自分にとって成長ということでもあるからです。

相手の考えを間違っていると言う前に、もう一度相手の考えと自分の考えを評価しなおしてみましょう。
また違う一面が現れてお互いにいい考えに行き着くかもしれません。

情動と感情

情動と感情は似ているようで違うものと扱われる事がほとんどです。
分野によって解釈や意味は違いますが、情動は「表層的な身体の変化を伴なうような強いもの」で、感情は「喜怒哀楽のような理性に対してのもの」というものが多い解釈です。
また、感情の一部が情動であるという考え方もあります。
簡単に言うと、情動は本能的に感じるもので無意識的、感情は思考を伴なって感じる意識的なものと私は考えています。
これらを踏まえて、普段起こっている快・不快に関して考えてみましょう。

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 例えば、「高いところに行くと足がすくむ」というのは情動が不快を感じることによって、身体的な反応を伴なっています。
その後、「高いところは怖いので早く降りたい」という感情が出ます。 
また、 「昨日、上司に怒られたので今日は仕事に行きたくないなぁ」と感じるのは、「また何か言われたら嫌だな」「上司に申し訳なくて顔を見たくないな」「怒られて恥ずかしい姿を晒したので行きずらい」などの認知と思考を解して感じている感情です。
ですが、「上司に怒られた時に赤面し怒りを感じた」というのは、情動がおこした事象です。

ここで、なにが言いたいのかというと、情動がおこしたものは変えにくいが、感情がおこした事象は認知の違いで変わるということです。
高いところに行って足がすくむのは、そう簡単には変えられません。
理性が届かない部分だからです。ですが、何度も高いところに行っているうちに足がすくまなくなる事はあります。脳が慣れるからです。
一方、感情の方はいったん認知と思考を挟んでいます。
上司に怒られた瞬間の怒りはすぐに変えられないかもしれませんが、次の日の仕事に行きたくない感情は変えられます。
上司や同僚はなにも気にしていないかもしれません。
自分の不安予測から想像した未来に感情が捉われているだけです。
違う見方をしてみると、いきたくないという感情はその場で変える事が出来ます。

皆さんは、自分の気持ちがどっちの原因で起こっているのかを考えてみてください。
意外と感情側のもので、認知を変える事によって改善できるかもしれません。 

自己否定が強いのはなぜ?

自己否定

自分に対して、人にはしないような否定をする方がいらっしゃいます。

色々な方のお話しの中で、自己否定が強い方には2パターンあることに気が付きました。

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●パターン1→自分を認めることがだという考え方のクセを持っている

これは、日本人に多いことでもありますが、「控え目で、驕らない」とい美徳があり、自分を肯定することが悪い事だとどこかで身につけた場合です。

この考え方の反動で、上手く行かない場合は、自分を強く否定してしまいます。

●パターン2→回避の手段として自己否定をし、自分はだめだというレッテルを貼る

これは、現実的に自分ではどうにもならない時に、立ち向かうことが出来ず回避をしようとしたときに出る考え方です。

自分がダメだとレッテルを貼ることにより次の行動を制約します。

「ダメだから努力しない」「やっても無駄だからしない」などの言動となり、何もしなくてもいい自分を創ってしまいます。

結果、現実から逃げる形となります。

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どちらも、自己否定が強く出て、自分を追い詰めたり傷つけたりして、感情がつらくなるという部分は同じです。

そして、どちらにもいえるのが、現実的(客観的)な自分から目を背けているともいえます。

出来れば自己否定をせず、感情的な幸せの中で暮らしたいものです。


では、強い自己否定をしないようにするにはどうしたらよいでしょうか。

そもそも、人間は他人より優れていたいと無意識的に考えています。

ですが、よくないケースだと自分が劣っている事を認めるために合理的に自分はダメだという考えに行き着きます。

そして、他人より優れていたいという無意識がはたらき、自分の中で矛盾が生じてマイナスの感情になってしまいます。

ですが本来、他人より優れていなければならないという事はありません。

人より優れていなくても、それは個性です。

適度な劣等感は必要です。人の向上心とは正負に関係なく感情から生まれます。劣等感は向上心につながるからです。

ですが、劣等感を自己否定に変える事はよくありません。

×劣等感 → 自己否定

ではなく、

○劣等感 → 向上心


に変えることが出来れば、強い自己否定はする必要がありません。

劣等感を向上心に変えるコツとしては、劣等感が出てきたら即座に対処する方法を考えることです。

自分で思いつかない場合は、人に意見を求める事も良いでしょう。

いち早く、劣等感に感じた出来事への現実的な対処をすることが強い自己否定のパターンを回避する方法です。

そして、なにより大切なのは在りのままの自分をちゃんと受け入れるということではないでしょうか。

自分を知っていれば強い自己否定や過度な自己肯定は出ないものです。




強い自己否定をしてしまうという方は、劣等感に気をつけて自分と向き合ってみてはいかがでしょか。 
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