人は自分の中にルールや信念を持っています。

心理学では「中核信念」とも言います。

その人の性格や行動などを決める根本的な部分で、様々な経験から得られるものです。

自分のルールが存在するのは物事に対しての判断を早くするために無意識的に身に付いていきます。

例えば、火に触るとヤケドをします。

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火に近づくことによりそれが危険なものだと知ります。

そして、火を扱う時は気をつけようという自分ルールが出来ます。

これは実体験を元にしていて、しかも一般的に同じルールをみんな持っています。

ヤケドをしたい人はそうそういませんからね。

そして、このルールを無意識的に考えることなく実行しています。

これが自分ルールが生まれる一例です。

ですが、実体験をせずに身に着くルールもあります。

例えば、交差点で信号を守らないでいると事故に遭います。

それを何度か行うと、信号を守らないと事故に遭うので信号を守ろうという自分のルールが出来ます。

ですが、 ほとんどの方は事故に遭うことなく、信号は守るべきと教えられます。

人から教わって危険をおかさずに自分のルールを得ているのです。

実は世の中にはこのような、自己体験をせずに自分のルールを持っているというケースも多々あります。

それが、自分を縛ってしまう事になり悩みの原因にもなることがあるので注意が必要です。

「自分はダメな人間だ」「人は正直であるべき」「男性は強くあるべき」「女性は優しくかるべき」

このようなルールを持っている方もいます。

ですが、このルールが偏ると様々な弊害が生まれる事もあります。

弊害を生まないためには、自分のルールが何のために存在して、その理由がどういうものかを考える事も大事なことです。

このようなルールは、その時々で反射的に出現します。

ルールに従ったほうが判断が早くなるためです。

人は日々、沢山の判断をしています。全部を深く考えている暇はありません。

なので自分ルールに従います。

ですが、本当は今身に着いている自分ルールは必要のないものや間違っている事もあるかもしれません。 

時々は自分ルールに関して深く考える事も必要になるでしょう。